2024年11月16日(土)、APMP日本支部の9周年記念イベント「APMP Japan Festa - 9th Anniversary」 がコモレ四谷 タワーコンファレンスにて盛大に開催されました。 今年のテーマは「プロポーザル・トランスフォーメーション
実践~提案活動に変革をもたらす挑戦の道のり~」。
提案活動における組織変革の実践事例が紹介されました。
多くの会員の方にご参加いただき、企業のプロポーザルトランスフォーメーションに果敢に挑戦するリーダーたちの貴重な経験談を共有する場となりました。イベントは大変盛況で、参加者同士のネットワーキングも活発に行われ、 APMP会員としての誇り(#ProudtobeAPMP )を再確認する機会となりました。
(今回のブログは幹事会メンバー全員で分担して作成いたしました!)
開会のご挨拶
冒頭、APMP本部CEO Rick Harrisより「フェスタへようこそ。今日は刺激的な1日で、私も今日を楽しみにしています。式町さんは9年前にビッド&プロポーザルを日本に持ち込み、驚異的な成長で現在200名以上の会員がいることを心より全ての方に感謝します。多くの方が取得したAPMP認定資格もお奨めします。イベント後に是非みなさんで9周年をお祝いして下さい」というビデオレターをいただきました!
続いてチャプターリーダー瀬戸さんより「ご来場者様への御礼、日本支部の理念と運営体制、'25年に向けたロードマップとWinテーマ:Proposal Transformation、'26年12月のビジョンと新しい施策(昼のイベント等)、これまでの活動(BOK勉強会、ミートアップ、BOK翻訳分科会、大学講座、7周年からフェスタ開催 等)や9つのグローバルアワード受賞歴 等、これまでの9年間の道のりを紹介し、これから10周年に向け皆様と共に歩みたい」と締め括りました。
#1 実践事例①:『プロポーザルマネジメント実装への試行錯誤 EpisodeⅡ』
株式会社 日立製作所
デジタルシステム&サービス営業統括本部 Executive Strategy Unit
クリエイティブプロポーザルセンタ 部長代理
田頭 康太氏
提案支援専門組織の立上げと、プロポーザルマネジメントの組織内浸透の歩みについて講演いただきました。特に組織内浸透においては、社内説明会の開催に向けた経営層への説得がポイントであったこと、そこから管理職の参加に繋がり、現場担当者の教育には日立アカデミー社との協力体制で進めているとのこと。課題としては、APMPを理解した社員が実務で実践するための支援や、浸透度の測定方法を今後検討していく必要があるとのことでした。
日本を代表する大企業である日立グループ様にてプロポーザルマネージメントを実践していく苦労と工夫に刺激を受けた会員も多かったようです。
#2 実践事例②:『提案の "シフトレフト" アプローチ』
トレンドマイクロ株式会社
セキュリティエキスパート本部ストラテジックSE部 シニアマネージャー
辻 賢氏
プリセールスの立場でプロポーザルマネジメントをどう活かしていくのかについて講演していただきました。 過去の営業スタイルがモノ売り中心であった背景からも ”モノの強みを打ち出す・機能紹介をすること” こそが 提案 と考えられてきました。 今まで要件定義フェーズが商談で重要なポイントと捉えていましたが、実はそれより前段階の企画・計画策定フェーズこそが最重要ポイントだと気づかされました。つまり、提案活動の “シフトレフト”です。お客様にとっては早期から専門のアドバイザーが入ってくれているという メリットがあり、それによってお客様から複数年にわたっての案件や提案機会をいただけることになりました。 この様な “シフトレフト” という行動変容が、本質的な組織変革のアプローチとなるのではないか、競合他社にも負けない様なアプローチになるのではないかと考えます。 現在、提案の際には この “シフトレフト” の重要性を営業やプリセールと共有しております。
#3 パネルディスカッション:『企業内に於ける提案改革に向けた実践と浸透』
パネラー:日立製作所/田頭氏、トレンドマイクロ/辻氏、APMP日本支部/式町
モデレーター:APMP日本支部/山下
プロポーザルマネジメントを実践することで、社内で共通認識ができ、同じ意識で提案に臨める。そして、お客様と未来を語り合うことで、お客様への想いに変化が生まれるなど、モデレーターの山下さんの進行で、プロポーザルマネジメントを実践するベネフィットは?組織への浸透で苦労したことは?についてパネラーのそれぞれの立場、APMPの観点から式町さんによる意見交換が行われました。
後半の質疑では、提案における生成AIの活用、組織変革にチャレンジする際のモチベーションの源泉、営業との情報交換の方法・実施内容・頻度はどうしているか?など会場からもたくさんの質問が飛び交い、活発に意見交換が行われました。
#4 グループディスカッション: 『この一年間で取り組んだこと・成功体験について』
モデレーター:APMP日本支部/林
この一年間での提案活動、これまでの成功体験、本日の話を聞いての感想について、グループに分かれて、会員同士で議論する時間を設けました。各人の体験、立場の違いなどからも貴重な学びがたくさん生まれたようです。提案におけるマインドセットを大切にし、お客様と一緒に未来をつくるというスタンスを重視ながら提案を進めている、これまでとは異なる観点での話が聞けて刺激を受けた、といったお話など、会員同士で活発な意見交換が行われました。また、プロポーザルマネジメントを活用することでの効果をどのように測定するかというお話などもあり、その後の懇親会や今後のBOK勉強会で話したくなる話題が多く提供されました。
#5 APMP日本支部 幹事会からのお知らせ
APMP日本支部/瀬戸・山下
幹事会メンバー募集のお知らせでは、APMP日本支部の運営を手伝っていただける方の募集について、ご紹介しました。 また、今年の8月から9月にかけて初めて実施した「プロポーザルマネージメント」に関するアンケートの中間結果を共有しました。日本支部の活動計画に反映するために、会員の皆様へ改めてご協力のお願いをしました。
閉会のご挨拶
日本プロポーザルマネジメント協会/式町
日本支部の設立時のリーダーである式町さんより閉会の挨拶がありました。一人一人が提案改革に向けて一歩を踏みだすヒントになるよう、これまでひとりひとりの確実な一歩に支えられ進化してきたAPMP日本支部が今日までとってきたアクションを共有しました。
また、APMPグローバルアワードで日本支部が3年連続ファイナリストに選出中であることを発表。正式な発表は12月12日に予定しているので、ご都合つく方は一緒にオンラインでお祝いしましょうとのアナウンスがありました。
最後に式町さんより「あなたにとってのNext Actionは?」と会を締め括りました。
#懇親会
懇親会では、日立製作所の佐々木氏より日本支部の未来に向けた掛け声と共に乾杯のご発声を頂戴しました。
歓談時間を利用し、西さんによりこれまでの日本支部の歩みをお天気予報で紹介する企画やAPMP-JAPAN AWARD の表彰式が行われました。
【APMP Japan Award2024】
Next Generation Leaders Award に 河井 良介さん
Communication and Connection Award に 西 亜希子さん、田嶋乃理子さん、岸野 和代さん、スーザン タウンヒルさん、楢崎 志野さん
Proposal
Transformation Team Awardにトレンドマイクロ株式会社、株式会社 日立製作所
Partner of the year に 株式会社日立アカデミー
受賞されたみなさま、おめでとうございます!!
イベントの熱気そのままに懇親会の時間はあっという間に過ぎ去っていきました。みなさんとても素敵な表情でした。
APMP Japan Festa - 9th Anniversaryは、多くの参加者にとって大きな刺激となり、今後の提案活動における組織変革へのモチベーションを高めるものとなりました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた全ての方々に心より感謝申し上げます。
来年はAPMP日本支部が10周年を迎えます。これまでの歩みを振り返りつつ、更なる飛躍を目指して、より一層充実したイベントを企画して参ります。次回の記念すべき10周年イベントでまたお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。