APMP日本支部では、特定のテーマについて実務者同士で深く情報共有・議論を行う「テーマ別勉強会」を開催しています。 11月27日(木)に開催された第2回のテーマは、「グローバル企業における提案活動の進め方②」です。
今回はその中でも特に関心の高い「提案業務におけるAI活用(生成AI・Copilot等)」にフォーカスし、各社の実情や現場の本音を語る濃密なディスカッションが行われました。たくさんの質問と意見交換があり、あっという間に120分が経ちました。
開催概要
• 日時: 2025年11月27日(木) 16:00~18:00
• 形式: 対面@品川
• テーマ: グローバル企業における提案活動の進め方②(AI活用の実態と課題)
当日のアジェンダ
1. オープニング & アイスブレイク
2. 各社の取り組み状況共有(ライトニングトーク)
3. フリーディスカッション
主なディスカッションテーマ
当日は、参加者からの事前質問およびその場の議論から、主に以下のトピックスについて各社の知見や悩みが共有されました。
■ 組織浸透・教育について
• 現場のメンバー全員が使いこなすために、どのような教育やサポート体制を敷いているか?
• 利用率向上のためのKPI設定や、社内推進役の巻き込み方はどうしているか?
■ 提案プロセスへの組み込み
• AI導入によって、提案書作成の「プロセス」や「レビュー体制」は具体的にどのように変わったか?
• AIは「作成者(Writer)」なのか、「検証者(Checker)」なのか? 実務における適切な役割分担とは?
■ 成果と課題(壁)
• AI活用が「便利」で終わらず、提案の「品質」や「勝率」向上にまで繋がった具体的な成功事例はあるか?
• 逆に、失敗事例や「AIにはまだ難しい」と感じている限界点はどこか?
• 活用を進める上で、現在一番の「壁」になっていることは何か?(ハルシネーション対策、セキュリティ、現場の抵抗感など)
■ ツール・データ環境
• 「これは本当に使える!」と感じているAIツールやサービスは?
• 社内ナレッジ(過去の提案資産)をAIに活用させるためのデータ整備(Garbage In, Garbage Out問題)にどう取り組んでいるか?
まとめ
今回の勉強会を通じて、各社とも「魔法の杖」としてのAIではなく、「実務的なパートナー」としてのAIとの付き合い方を模索している姿が浮き彫りになりました。
AIに正解を求めるのではなく、たたき台作成や検品作業を任せて時間を短縮し、浮いた時間で人間がより本質的な「提案戦略」を練ることに注力することが、現段階における提案業務での正しいAIとの付き合い方と言えそうです。
パネラー役、会議室を貸して下さった会員企業、ご参加の皆さま、ありがとうございました。
次回
日時 : 2026年3月を予定(決まり次第、活動予告へ掲載)
テーマ : 決まり次第、活動予告へ掲載予定
開催場所: 決まり次第、活動予告へ掲載予定
今回、参加が叶わなかった方、次回のご参加を検討ください!
