2025 年の
7/8(水)にBOK勉強会 Season6 #2を開催しました。
BOK勉強会は、APMP BOKを題材に、提案・プロポーザル業務に関する知識や実践事例を共有しながら、参加者同士で意見交換を行う勉強会です。Season6からは、四半期に1回の開催としています。
今回は前回に引き続き、「Artificial Intelligence(AI)」をテーマに開催しました。
今回はAPMP Korea ChapterからYale KimさんとJunho Choさんにゲスト参加いただき、計9名の会員の皆様にご参加いただきました。
Yaleさんからは、AIを提案業務へ組み込むための考え方や実践事例についてご紹介いただきました。
同じAPMP BOKを学び、プロポーザルマネジメントの実践に取り組む仲間として、国境を越えて交流し、連帯感を深める貴重な機会となりました。
<今回の主なテーマ>
今回のセッションでは、AIを活用した提案業務の進め方について、BOKに基づき、以下のテーマが取り上げられました。
- AIを活用した提案書作成プロセス
- AIと人との役割分担
- AI活用におけるセキュリティとガバナンス
- プロンプトエンジニアリング
- 提案業務におけるAI活用のベストプラクティス
特に印象的だったのは、AIは情報収集や整理、要件抽出、文書作成などに強みを発揮する一方で、
顧客理解や戦略立案、最終判断といった部分は引き続き人が担うべきであるという点です。
「Human in the Loop(人による確認・判断)」の考え方についても議論され、AIと人がそれぞれの強みを活かしながら協働する重要性が共有されました。
<今回の意見交換内容(一部)>
今回も実務者ならではの具体的な意見交換が行われました。
- RFPの情報整理や要求事項の抽出をAIでどこまで効率化できるのか
- AIが作成した提案文について、事実確認や要求事項との整合性確認をどのように行うべきか
- AIに任せる作業と、人が担うべき戦略的判断をどのように切り分けるべきか
- 機密情報を扱う提案業務において、セキュリティやコンプライアンスをどのように担保するのか
- プロンプトの工夫によって、提案品質やアウトプットの精度をどこまで向上できるのか
- 経験者が持つ提案ノウハウや暗黙知を、AI活用とどのように両立・継承していくのか
- AI時代においても、顧客理解や提案ストーリー構築が提案担当者の重要な役割ではないか
参加者からは、
「AIは作業を速くする一方で、品質や提案戦略に対する最終責任は人が負うべき」
「提案業務の基本を理解しているからこそ、AIを適切に活用できる」
といった意見も共有されました。各社での取り組みや課題も紹介され、非常に実践的な議論となりました。
<今回の学び>
今回の勉強会を通じて改めて感じたのは、AI活用が進んでも、提案業務の本質は変わらないということです。
顧客を理解し、課題を把握し、差別化された提案ストーリーを組み立てること。
そのために必要な判断や創造性は、引き続き人が担うべき重要な役割です。
一方で、AIは情報整理や初期ドラフト作成、要件分析などを支援し、人がより付加価値の高い活動に時間を使うための強力なパートナーとなり得ます。
また、今回の議論では、AIそのものよりも「AI時代に提案担当者は何を価値として提供するのか」というテーマが強く印象に残りました。
ツールが進化するほど、顧客への洞察、戦略的思考、そして提案を成功へ導くプロポーザルマネジメントの重要性はむしろ高まっていくのかもしれません。
講師役を務めていただいた瀬戸さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
次回もBOKを題材に、実務に役立つ知識や経験を共有しながら、会員同士で学びを深めていきたいと思います。
