今年も APMP BPC Nashville 2025 に参加いたしました。
今年は、アメリカ・テネシー州 ナッシュビルで開催されました。
日本支部からは計5名が参加し、世界中のBid&Proposalのプロフェッショナルが集うこのカンファレンスの様子を
会場の雰囲気と共にお届けします。
※BPCとは Bid and Proposal Conferenceの略称
※昨年のBPC New Orleans参加レポートはこちら
開催概要
・開催期間:2025年5月18日(日)~5月21日(水)
・開催会場: Gaylord Opryland Resort & Convention Center
・セッション数:約80(アジェンダ)
・参加者:1,300名
・日本からの参加者:5名
株式会社日立製作所:佐々木 大輔さん、西川 裕子さん、成冨 俊輔さん
APMP日本支部:瀬戸 光博さん、西 亜希子
会場について
会場は滞在ホテル 内のカンファレンスセンターで開催されました。とにかく広く、何度も迷ってしまうほどのスケール感でした。
日本からの登壇
今回、日本からは2セッションで登壇を果たしました!
①DAY1
登壇者:
一般社団法人日本プロポーザルマネジメント協会代表理事 式町久美子 CPP APMP Fellow
株式会社 日立製作所 デジタルシステム&サービス営業統括本部 Executive Strategy Unit
クリエイティブプロポーザルセンタ 部長 佐々木 大輔
進行役:
President of Lohfeld Consulting Group Beth Wingate CF APMP Fellow
タイトル:
” Leadership in Transforming Organizational Proposal Processes from Scratch"
(組織の提案プロセスをゼロから変革するリーダーシップ)
概要:
・式町さんパート:日本支部のゼロからの立ち上げと実績
・佐々木さんパート:日本企業の視点と経験に基づいたプロポーザルの変革を紹介
当日の司会進行は、BPC初登壇の佐々木さんがお話に集中できるよう、Beth Wingateさんに進行をお願いしました。Bethさんは、2012年に式町さんが初めてBPCに参加した時から成長を見守ってくれているAPMP Fellowでいらっしゃる方です。
今回は2024年のAPMPのアワードにてTeam of the year ファイナリストとなった日立製作所の佐々木さんと共同登壇いたしました。式町さんは現地に行かずビデオメッセージでのプレゼンをし、リアルで登壇している人と引けを取らないくらい、参加者の皆さんは日本支部のゼロからの立ち上げについて興味深く聞いていらっしゃいました。

佐々木さんの堂々としたプレゼンには笑いと共感が巻き起こり、質問も多く寄せられました。
プレゼン終了後も参加者がステージに集まってくださり、共感のコメントや質問が寄せられていました。
② DAY2
登壇者:
SAPジャパン株式会社 Senior Director Head of Japan Bid and Proposal Management SAP Digital
APMP International Board of Directors /APMP Japan Chapter Leader
タイトル:
"Strategic Growth Through Enterprise AI Innovation: Game Changer for Bid & Proposal Transformation Journey"
(エンタープライズAIイノベーションによる戦略的成長:提案・入札業務を変革するゲームチェンジャー)
概要:
エンタープライズAIによる戦略的成長 ― 提案・入札業務を変革する革新的アプローチについて紹介
2回目の登壇となる瀬戸さんは、落ち着いたプレゼンで聴衆を惹きつけました。
CEO Rick Harris 任期満了
2025年でCEOのRIck Harrisが任期満了となります。チャンピオンベルトが贈呈されました。
参加者の感想

佐々木 大輔さん:
・BPCについて:とにもかくにも、スケールの大きさに衝撃をうけました アメリカすごい!
・登壇について:プロポーザルマネジメントという共通言語があるので、英語ではありましたが 違和感なく実施できました。質疑も盛り上がり、改めて同じ物差しをもっていることの重要性、有用性を感じる機会となりました
・学びの活用法: End to Endプロセスの上流フェーズに課題感を持っているのですが、いくつか有用なヒントを得られました。テーマによっては日本の方が進んでいるかもと思える部分もあり、日本からも知見を提供して切磋琢磨できるような関係になればいいなと感じました

西川 裕子さん:
このたび初めてBPCに参加いたしました。想像以上に広い会場に、世界各国から提案の専門家が集結する様子に圧倒され、非常に刺激を受けました。
各国の登壇者は、提案のための様々な工夫についてプレゼンテーションを行っていて、実務に直結するヒントや新たな気づきを得ることができました。
また、セッション中に参加者同士で意見交換する場面も多く、国や初対面に関係なく、提案という共通テーマを通じて自然な一体感が生まれていたのが印象的でした。
成冨 俊輔さん:
言葉の壁から、ちゃんと意思疎通できないのではと心配しながらの初参加でしたが、イベントが始まるとすぐにその心配が消えました。プロポーザルマネジメントという共通言語が非常に頼もしく、自然なコミュニケーションで情報交換ができたからです。参会者はこの場で繋がり、ここで得た知見を活かし、そしてまたこのイベントに持ち帰ってくる、といった有機的なサイクルでAPMPの世界観が作られていると実感しました。今回はヒントを持ち帰るばかりでしたが、将来は日本の知見を提供できる機会が訪れたらと思っております。

式町 久美子さん:
今回のBPCでは、登壇の機会をいただけたことはもちろんですが、何より日本からの参加者の皆さんが、グローバルのスケールの大きさや同じ悩みを持った仲間たちがいることの喜びや驚きを体感いただいたことが何よりの成果となりました。BPCはある意味、プロポーザル業界のW杯やオリンピック。日本も代表者を派遣できるようになった、そんな気分です!これからも世界に日本の成果を発信して、会員の皆さんの自信とキャリアアップ、企業の組織提案力向上に貢献していきたいと思います!

瀬戸 光博さん:
この時期のBPC への参加は今年で 5 回目となり、開催地の Nashville には初めて訪れました。昨年から International Board of Directors の一員として、且つ Japan Chapter Leader として、さらに今回は 3 月開催の BPC Dublin に続けてSession Speaker
の一人としても参加していましたので、今までの参加者というスタンスで BPC を楽しむというよりも、今回参加してくれている1,300 人以上の皆さまに BPC を楽しんでいただく という ”おもてなし” を提供する側のスタンスで参加していました。
日本からご参加いただいた 日立製作所の佐々木さん・西川さん・成冨さんと、西さんはじめ、さらに世界各国からの参加者の皆さまが、この BPC という機会を以て、提案業界の専門家からの知見を得て活かして、国際的な交流や連携を拡げて、沢山の刺激を受けて感動していただけたと思っております。

西 亜希子:
今回で3回目の参加となります。毎度のことながら今回のBPCも期待を裏切らないスケールの大きさでした。今回はセッション参加だけではなく各国支部の関係者へ挨拶、APMP運営メンバーとの打合せを中心に活動しました。直接会って会話することの大切さ、メールだけでは伝えきれない思いや背景を共有できたことは大変有意義だったと実感しています。
今後も会員の皆さまの活動が更に前進できるよう、運営スタッフと共に共創していきたいと思います。
次回BPC開催のお知らせ

BPC2026は、2026年5月13日(水)~5月16日(土)
アメリカ・コロラド州 デンバーにて開催です。
ぜひ皆様と一緒に参加できたら嬉しいです!