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会員の声:瀬戸光博さん

“今後も私が持っている知識や経験を会員の皆さんにどんどん還元していきたいと考えています。皆さんのメンターとなり、提案活動や業務に貢献していきたいです“

 今回はAPMP日本支部の幹事会メンバーであり、APMPのグローバルイベントなどでもご活躍されている瀬戸さんにお話を伺いました。

 

--これまでのご経歴を教えてください。

新卒時には国内 SI 企業に入社しました。その後、複数の外資系 IT 企業を経て、2017年2月に SAP にBid Manager として入社し、2020 年 6月から現職を担当しています。
職種としても、Customer Engineer(CE)、Network SE、Technical Account Manager(TAM)、Solution Architect Sr. Manager、Project Manager/Chief of Staff、Bid Manager/Pursuit Engagement Managerなど様々な職種を経験してきました。
さらに、外資系 IT 企業在籍時に部門のマネジメントを複数の企業で複数年経験してきました。

 

--現在のお仕事内容を教えてください。

SAP が提供するポートフォリオ全般(License & Services)の提案活動を支援する部門のマネジメントを担当しています。特に重要顧客のエグゼクティブ層に対し、顧客の経営戦略・中期経営計画を理解し、SAPが会社全体でどのように貢献できるのか、中長期的なグランドデザインを描く支援も行っています。現在は 日本だけではなく、所属する部門の Global Leadership Team の 1 人としてグローバル全体のマネジメントも担当しています。

 

--APMPの会員になったのはいつですか? 会員になろうと思った理由、決め手を教えてください。

2019 年 5月に BPC Orlando 2019 ※1に参加することになったのがきっかけです。もともとAPMPという存在は以前所属していた企業で取り組んでいたこともあり知っていました。SAP も Global Corporate Membership でしたので、イベントへの参加のタイミングで会員になりました。

 ※1 BPC(Bid & Proposal Conference)は毎年アメリカで開催されるAPMP最大のグローバルイベントです。2022年のイベントの様子はこちらをご参考ください。

 

--会員であることで得られているメリット、ベネフィットは何ですか?

APMP BOK を参照することにより、提案業界に於ける標準的な知識が学べ、身につけることが出来ます。加えてグローバルで提案関連職種のエキスパートとのコミュニケーションが可能となり、提案活動時に参考になることが多いです。
また、他社の提案関連に携わっている方々に対して、私の今までの経験や知識を共有することにより、その方々の提案活動の役に立つことが出来ることも喜びの一つです。

 

--素敵です。瀬戸さんは日本支部の勉強会などでも積極的に講師を担当してくださっていることもあり、「瀬戸先生」とリスペクトしている会員の方も結構いますよね。その原動力はどこから来るのでしょうか?

先ほどもお伝えした通り、私はIT業界で様々な経験をしてきました。今後のキャリアを考える中でも若い世代の方や次世代を担う方に対し、自分自身が経験したことを伝え、貢献したいという気持ちが強くなってきました。そう言った意味でもAPMPというコミュニティは私の想いを実現出来るありがたい存在になっています。

 

--私自身、瀬戸さんのアドバイスに助けられたことが数多くありました。大きな案件を目の前に悩んでいた際、わざわざ会社にまで来ていただき、話を聞いてもらったことが今でも忘れられません。その節はありがとうございました。

そうでしたね。そんなこともありましたね。笑

提案活動というのは、案件を受注することだけではなく、それによって生み出される雇用、さらにはその社員の家族をも幸せにすることが出来る活動だと考えています。日本支部の皆さんが自分のアドバイスで前進する姿や喜んでくれる姿を目にするのは嬉しいですね。

 

--瀬戸さんは昨年2022年11月にCBDC ※2 にスピーカーとして登壇されていますよね?その経緯をお聞かせください。

きっかけは2022年 5 月のBPC Dallas 2022に参加したことでした。そのイベントで “APMP Bid & Proposal Executive of the Year” という Award の Finalist になったことにより、イベントで知り合った方やSNSを通じ、ネットワークが広がり、9 月にインドで開催されるBPC Asiaに登壇してほしい、という依頼をいただきました。残念ながら業務の関係で参加することは出来なかったのですが、ちょうど同じ頃にCBDCが11 月にオンライン開催することが決まり、自らスピーカーとしてエントリーしました。 

※2 CBDC(Capture & Business Development Conference)はAPMP が主催するプロフェッショナル人材向けのグローバルカンファレンスです。2022年の様子はこちらをご参考ください。

 

--そのチャレンジ精神、すごいです。瀬戸さんのセッションは全体の最初のパートでしたよね?準備は大変でしたか?

はい、大変でした。笑

セッションのタイトルは "Capture and Business Professional Professionals Transformation"と決めていたのですが、資料作成~動画収録まで、何度も何度も練習を繰り返し、最終的は20回ほど収録したかもしれません。ひたすら英語を話し続けていたため、収録時間以外にも独り言を英語でブツブツ発していました。笑

 その苦労の甲斐もあり、海外の会員の方々からも良いフィードバックやコメントがありました。

 

--今後APMP日本支部、さらにはグローバルでどのような活動をしていきたいですか? 

日本支部での勉強会やミートアップはもちろん積極的に参加していきます。そして日本支部の更なる活性化に向けて、中長期計画の策定や施策の具体化を有志の会員の方と共に取り組んでいきたいと考えています。また、BPC や海外のイベント等にスピーカーとして積極的に参加して、皆さんに共有していきたいと思っています。

 

--まだまだ日本支部ではグローバルイベントに登壇する方は多くはないので、まさに瀬戸さんはパイオニアですね。これからもグローバルでのご活躍、応援しております!では最後に会員の方、これから会員になろうとしている方へのメッセージをお願いします。

今後も私が持っている知識や経験を会員の皆さんにどんどん還元していきたいと考えています。皆さんのメンターとなり、提案活動や業務に貢献していきたいです。
さらに、私がインフルエンサーとして日本だけでなく世界中に発信することで、皆さんが提案活動に貢献していることや、この業界全体の認知度を高めていきます。

これから会員になろうとしている方には、「職種にこだわらずAPMP の会員になると、提案関連業務に必ず役立つことをお約束します」と伝えていきたいです。

 --本日は貴重なお話をありがとうございました。今後も日本支部のリード、そしてAPMPの更なる発展に向けてどうぞよろしくお願いいたします。

 

(インタビュー実施日: 2023年2月7日)

※プロフィールはインタビュー当日の部署名・役職名を掲載