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RFP作成ワークショップ ~ 開催報告

 提案改革には、発注する側のRFP(提案依頼書)の質の向上も不可欠と考えております。
そこで、発注者に良いRFPを作成して、良い提案を受けるためのポイントについて学び、
それを発注する側に伝えることを目的として、ワークショップ形式の勉強会を行いました。
本テーマの勉強会は初開催で、初参加や分科会メンバーを含めて、計15名の方が参加しました。

当日の様子を、下記へ簡単に報告します!

■内容

  • 日時:2023/3/15(水)19:00~21:00
  • テーマ:良い提案を受ける技術・RFPの書き方を身に付ける
  • 参加費:APMP日本支部会員は・無料

 

■アジェンダ
1)グループ別、ワークショップ
  以下を準備して、参加頂きました。
  「RFPを発行する状況設定(シナリオ)」を事前に読んで、サンプルのRFPを基に、実際のRFPをどう作成するかのイメージ(書き方の工夫や重要なポイント)を事前に整理する。
        ↓
  当日、1つか2つの章を選び、準備した内容より、チーム毎にRFPを作成する。推奨する章は、「解決したい課題と提案者に期待する事項」と「提案書提出迄の弊社とのコミュケーション」。

2)ディスカッション(60分)
  上記1)で作成したRFP内容に加え、依頼の方針や依頼する業務のスコープやゴール設定での検討点やどんな選択肢を検討したのかなどを各グループより発表して、意見を交換しました。

その後、本ワークショップを準備したRFP分科会から、ワークショップでの想定検討ポイント、
狙いなどについて、皆さんと意見を交換しました。


1)2)の意見交換内容(抜粋)


 

・解決したい課題は、大きくも小さくも設定出来るので、ここが1つの検討ポイントと考えた。
提案を受ける側の状況は、「作って欲しいモノ」だけではない成果や提供価値を受け取りたい様だが、RFPにどう記載して伝えるのが良いのか。

・出来レースや当て馬と思われると、良い提案を受け取れないだろうから、公正・公平なコンペと、RFPでどう伝えるとよいのか。

・BOKには、コンプライアンスとレスポンシブネスの両方満たす提案が良いとある。コンプライアンス部分はどう書くか、レスポンシブネス領域は何をどう書いておけば想定以上の提案を引き出せるか?

・RFPでどこまで決めておく?どこまで書く?口答で伝える方法もある。提案スタイル、プロジェクトの進め方等、どこまで合意しておくのがよいか、それをどうRFPに表現すれば提案を貰い易いか。
(書き手と受け手で、言葉に同じイメージを持っている保証はなく、書き方も難しい)

・普段はあまり見たことがない「提案する側に期待する事項」という項目がサンプルのRFPにあり、なるほど、こういう項目もうまく使いたいと思う。

 

最後に、ワークショップを計画したメンバーより、「悩んで欲しいところを、しっかりと悩んで頂けた」ように思うとのコメント。また、参加者から、RFP作成にコンテンツプランを活用すると良いのでは?とBOKをベースにした提案もあり、最後は意見交換の時間が短いと感じるほど、盛り上がったワークショップとなりました。

 

 

次回(#2)ワークショップの予告


・日時 : 2023/4/19(水)19:00~21:00 
・テーマ: 評価基準作成ワークショップ
      (良い提案を受ける技術・RFPの書き方を身に付ける、パートⅡ)
・参加費: APMP日本支部会員は・無料
・課題: 評価基準(案)を共有します、本シナリオの状況で使用する場合、評価基準(案)に対する過不足などを考えてみてください。
・参加用URL: 会員専用Slackのイベントページに別途掲載予定
・参加方法: 上記Slackのイベント紹介で、「出席」ボタンを押してください。