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会員の声:マッスィエ 靖恵さん

APMPメソッドを土台とした上でProposal Managerとしてのキャリアをスタートできたことがグローバルで仕事をする上での成長と自信につながっています。

オンラインイベントを中心に日本支部の活動にも積極的にご参加いただいているシンガポールにご在住のマッスィエ靖恵さんに今回はインタビューいたしました。

--現在のお仕事を教えてください。

Workdayにてグローバルで提案書をサポートするチームに所属しております。私の仕事は主にProposal ManagerとしてRFI/RFP回答チームのマネージと取りまとめを行っています。入社当時は日本担当ということでしたが、その後、アジア全域やオセアニアも担当するようになり、時期によっては北米、ヨーロッパの案件も手伝っています。海外の政府系案件から中小企業向けの案件まで、幅広くサポートしています。

--これまでのご経歴を教えてください。

2007年までは日本で、DellなどのIT企業でマーケティングを担当した後、シンガポールの東芝に営業職として転職しました。その後、現地のSAPでKnowledge Managementの仕事を5年とProposal Managementの仕事を2年担当した後、現在のWorkdayで7年Proposal Managerとして働いています。

--APMPを知ったきっかけを教えてください。

SAP在籍時のProposal ManagementチームのプロセスがAPMPメソッドを土台にしていたため、異動後のトレーニングにてAPMPについて知りました。その後、上司にも勧められCF APMP※1の試験にもチャレンジしました。

入会当初はまだ日本支部は存在しておらず、オーストラリア支部に所属しておりました。その後、日本支部が設立されたことを知り、日本支部所属へ変更し、日本支部の会員の方とも交流を深めております。

※1 CF APMPは「Certified Foundation」の略称であり、APMPの認定資格です。APMPのベストプラクティスの知識を有していることの証明となります。

<参考情報>APMP 認定資格https://www.apmp.jp/apmp%E3%81%A8%E3%81%AF/apmp%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E8%B3%87%E6%A0%BC/

 

--会員であることで得られているメリット、ベネフィットは何ですか?

APMP の体系立てたメッドなしに経験を積んでいたら、Proposal Managerとしての成長スピードは緩やかなものだったのではと思います。APMPのメソッドを土台に経験を積んでいったからこそ、日々の業務で経験する様々なことが、「これはBOKに書かれていたあのことかな」と関連づけることができたため、より身につきやすかったのではと思います。

Proposal Managerとしての経験が2年しかなかったにも関わらず、現在の会社に転職できたのは、恐らくCF APMPとしての知識があったからではないかと思います。(前職でProposal Managementチームに入るまで、私は全く提案書に関わったことがありませんでした。一方、現在所属のチームは、全員Proposal Managerとして10年以上の経験を積んでから入ったベテランの方ばかりと聞いています。)

--Proposal Managementとして最初に取り組んだことはどのようなことだったのでしょうか? 

SAP、Workdayとも共通している部分があるのですが、グローバルで提案プロセスがある程度標準化されていました。ただ、日本市場においては提案書がPowerPointベースであったり、各種テンプレートが整っている状況ではありませんでした。そのため、両組織においても会社で定められた提案プロセスに合わせた日本語のドキュメントやコンテンツ整備を行いました。また、日本の営業やプリセ―ルスの方に対し、Proposal Managerの役割が浸透していたわけではなかったため、社内における自組織の価値啓蒙を地道に行っていきました。「こんなに簡単に提案書が準備できたのは初めて」、「自分一人ではこれだけの提案書をまとめることは絶対無理だった、とても助かった」というあたたかいお言葉をよくいただけることがとても励みになっています。

-- 素晴らしいですね。社内における自組織の信頼獲得、ご苦労とても理解いたします。複数の企業でProposal Managerを経験があるというとても貴重なキャリアを歩まれていますね。APMPから学んだことで、実務で取り入れていることはございますか?実務に取り入れることでどのような成果がございましたか?

日々の業務のすべてにAPMPでの学びが活かされています。例えば、お客様の課題を差し置いて、自社の売り込みばかりを書いているエグゼクティブサマリー見たとき、何をどうしたらよくなるのか、そしてなぜそのほうが効果的なのか、など、APMPでの知識があるからこそ自信をもってアドバイスすることができます。(弊社の場合、既にテンプレート化しているため、担当者は嫌でもそう書かなくてはいけませんが。笑)

まったく業界が異なる友達が重要な提案書で困っていた時、書き方の注意点をアドバイスしたことがあります。目からうろこだったようですが、頭のいい友人はすぐに呑み込めたようで、無事案件を獲得できたと喜んでいました。

-- 今回、CP APMP ※2 の資格を取得されたと伺いました。合格おめでとうございます!CP APMPを受験しようと思われた理由やきっかけを教えてください。

ありがとうございます。2014年にCF APMPを取得後、しばらくたってしまったので、復習もこめて、受験しようと思いました。以前より取得したいと考えていたのですが、業務の忙しさなどを理由になかなか学習時間を作れずにいました。タイミング良く今回集中して学習する時間を確保することができたため、改めてチャレンジすることにいたしました。

※2 CP APMPは「Certified Practitioner」の略称であり、CF APMPの上位の認定資格です。APMPのベストプラクティスの知識を有していることに加え、実務にて実践していることの証明となります。

--CP APMPの受験に向けて取り組まれたことを教えてください。

CP APMP受験の手引き書を読み、どの辺りが出るのかを確認して、そこに該当するAPMP 日本支部の勉強会の資料を一通り読みました。その後、模試を受けたのち、各設問の内容がAPMP BOKのどこに記載されていることなのか、また、間違いの箇所もなぜその回答だとだめなのか、一つ一つチェックしていきました。英語を読むのが遅い私にとっては、日本語で、しかもグラフィカルに分かり易くまとめられているAPMP 日本支部の勉強会資料には本当にお世話になりました。

--受験対策に日本支部の勉強会資料が役立ったことは初耳でした!勉強会資料は日本支部の歴代メンバー(有志の講師担当者)の努力の結晶なので、とても嬉しいです。CP APMPを受験したご感想をお聞かせください。

模試を4,5回繰り返し、それなりの自信をもって臨んだものの、最初の10問が終わったころから、「これはまずい」→「上司に何て説明しよう」→「これは落ちたな」と、どんどんネガティブな思いが頭の中に立ち込めてきました。その度に「とにかく最後まで最善を尽くそう」と自分を奮い立たせ、最後まで回答できたことは幸いでした。

正直、合格できたのは運が良かったとしか言いようがありません。これから受験をされる方も試験中何度も挫折しそうになるかもしれませんが、とにかく最後まであきらめないでください!皆さんのご健闘をお祈りしています。

--運を引き寄せるのも日々の努力と実務での実践の賜物だと思います。CP APMPの受験を検討している日本の会員の方にとっても大きな励みになると思います。今後、APMPの学びをどのように活かしていきたいですか?

APMP の知識は提案書だけでなく、何かを「提案する」というあらゆる業務や日常生活においても通用するものだと思います。業務外ですが、元同僚は娘さんの初めての就職活動の面接指導にエグゼクティブサマリーの立て方(相手の重要課題を挙げ、それに対する自分の提供価値を結びつける)、カスタマーフォーカスの考えを教え込んだおかげですぐに決まったと言っていました。仕事や業務にと肩ひじを張らずに、日常生活に生かすのもいい勉強になります。

--APMP日本支部で今後どのような活動をしていきたいですか?

まだまだ勉強が必要なため、これからも引き続きAPMP 日本支部の勉強会ではお世話になります。以前より日本支部の各種イベントには参加したいと考えていたのですが、ロケーションの問題からなかなか参加ができずにおりました。コロナ禍によりオンラインイベントが増えたこともあり、海外からも各種イベントに参加しやすくなりました。今後もオンラインを活用した支部運営を継続いただけるとありがたいです。また、タイミングが合えば帰国時などにリアルイベントにも参加したいと考えております。

--会員の方、これから会員になろうとしている方へのメッセージをお願いします。

APMPの知識はProposal Managerに限らず、あらゆる業界や職業において必要とされる能力です。自分の専門性をまだ模索中の方、他の人とは異なるスキルを打ち出したい方、そして昔の私のように提案書に携わりたいけどどこから手を付けていいかわからないという方まで、多くの方々におすすめできます。APMPでの学習や経験を通じ、色々な可能性を広げていただきたいと思います。

また、APMPは特定の文化や業界、会社だけに適用するメソッドではなく、全世界で通用する知識だからこそ、日本の枠から飛び出してグローバルに活躍されたい方にとても合っているのではと思います。

 

-- マッスィエさん、貴重なお話をありがとうございました。もっとマッスィエさんのお話を聞きたい!という会員の方もたくさんいるのでは?と改めて感じました。今後も日本支部の活動へのご参加、よろしくお願いします。また、リアルイベントでもご一緒できる日を楽しみにしております。