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会員の声:田中 映子さん

APMPを通じ専門性を身に付けることで「自分の仕事が好き!」と自信を持って言えるようになりました!!

今回はBOK勉強会の講師を担当いただいたり、日本支部の各種イベントにも積極的に参加していただいている田中さんにインタビューいたしました。

-- APMP日本支部を知ったきっかけ、会員になろうと思った理由を教えてください。

転職活動中に転職コンサルタントの方から「プロポーザルデベロッパー」の仕事を紹介していただいた際にAPMPの存在を知りました。元々その方が式町さんとお知り合いだったことから式町さんの書籍を薦めてくださいました。

「プロポーザルデベロッパー」としてキャリアをスタートさせ、数カ月後に自分の携わる業務と書籍に書かれている内容を照らし合わせた時は本当に驚きました。今まさに自分に必要な知識はこれだ!と目から鱗でした。

改めてコンサルタントの方に式町さんを紹介いただき、2019年2月のミートアップに参加することになり、入会することを決めました。

 

--お仕事内容を教えてください。

日系のヘルスケア関連企業の海外営業部門にて「プロポーザルデベロッパー」として、提案書や営業資料の作成を担当しています。提案書作成ではまず、営業担当者からお客様が何を一番重視しているかを聞き出し、プロジェクトメンバーと共有して戦略会議を実施しています。提案がお客様のニーズに沿っているかを常に意識し、ディスカッションをリードしてチームメンバーと提案のポイントを定めます。内容の執筆は各専門分野のチームメンバーが担当しますが、各メンバーが記載した内容が自社のアピール止まりになっていないか、お客様が得られるベネフィットが記載されているか、提案するソリューションとそれを自社が実現できるという根拠が論理的に示されているかをレビューしています。第三者が理解して納得できる内容に仕上がるまでチームメンバーと協議を重ね、「お客様に伝わり、好かれる提案書」を作成しています。

 

-- 会員になって得られるメリット・ベネフィットを教えてください。

APMPでの学習を通じ、専門性が身に付けられたと感じています。認定資格を取得したことで、提案活動においてグローバル基準のお墨付きをもっていることが証明できます。そのことで、自信を持って社内に対し発言できるようになりました。会社や業界を越えて活かし続けられるポータブルスキルを身につけることは、自分の長いキャリアにおいてもとても大きなことだと考えています。

世の中には営業スキル、プレゼンスキルについて書かれた書籍や研修は溢れていますが、相手の心に刺さる提案の仕方に特化したコンテンツは少ないと感じています。BOK(Body of Knowledge:APMPの知識体系)や認定資格の学習を通じ、自分自身に足りていないことを見つめ直す機会にもなりました。

普段からBOKは頻繁に参照しています。提案書の書き方については、BOKから学ぶことが多いですが、具体的な提案の進め方、各種ステークホルダーとの折衝などについては、勉強会での他業種・他業界の方々から経験談を聞いて学ぶことが多いです。

そして何より「今の自分の仕事が好き!」と自信を持って言えることが最大のベネフィットです。提案書作成業務に対して、情報を集めて埋める単なる「作業」ではなく、自らの考えや視点を反映した「職人的な仕事」としてやりがいをもって取り組めるのはAPMPのおかげです。キャリアを通して専門性に欠けているというコンプレックスがありましたが、APMPがそのコンプレックスを解消してくれたと言っても過言ではありません。

 

--APMPから学んだことで、実務で取り入れていることはございますか?どのような成果がありましたか?

提案書の冒頭に記載するエグゼクティブサマリの書き方を実務に取り入れています。エグゼクティブサマリは単なる提案書の要約ではなく、自社をなぜ選ぶべきなのかを、提案書を読んだ方が簡単に理解し、評価できるようにする重要なパートです。このエグゼクティブサマリの内容を然るべきタイミングでしっかりと固めることで、強いメッセージを論理的に伝えることができます。お客様から「知りたい点が網羅されている」「非常にクオリティが高くプロフェッショナルである」と高評価をいただく機会が増えました。

 

-- APMPの学びを今後どのように活かしていきたいですか?

APMPで学ぶ「刺さる提案」のノウハウは、職種も業種に関わらず活かすことのできるポータブルなスキルだと思います。提案力は、社外と折衝を行う営業職に必要だと思う方が多いと思いますが、社内においても上司への提案、チームでのディスカッション等でも非常に役立ちます。社内の人たちに「刺さる提案」のノウハウを少しずつ広めながら、お互いに「この提案って、相手の視点に立てている?」と声を掛け合えるような文化の醸成、そしてその先にある組織の目標達成に向けて貢献したいと思います。

 

--会員の方、これから会員になろうとしている方へのメッセージをお願いします。

提案のスキルは、何年もの営業経験を重ねることでしか得られないものだと思っていました。それほどまでに「刺さる提案」の仕方や提案書の書き方を学べる場に出会えなかったからです。APMPの一員となってからは、10年選手の営業職の人でさえ気づけない視点や本質的な考え方を1年で吸収することが出来ました。私自身、未経験の業界で職務経験が浅いにもかかわらず、臆することなく他部門のベテランチームメンバーとディスカッションできるようになったのは、「提案」という社内の誰も持っていない武器を手にしたからです。今は、大きな組織の中で、唯一無二の戦力になれていると実感しています。

皆さんの周りに「提案」という武器を持っている方はいますか?きっと日本では、まだほとんどいないと思います。提案という社会や組織で欠かせない、だけれど貴重なスキルを身につけて、きらきらと輝く自分になりませんか?

 

--田中さん、お忙しいところ誠にありがとうございました。
 「自分の仕事が好き!」とても素敵なことです!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。