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会員の声:林 和志郎さん

APMPで学んだノウハウを実践することで提案活動にかかる工数を4割削減できました!

今回は幹事団(ボードメンバー)として日本支部の運営をリードしてくださっている林さんにインタビューいたしました。


-- お仕事内容を教えてくださ
い。

危機管理・リスクマネジメントのコンサルタントです。業界問わず様々な法人に、大災害が発生した場合の事業継続計画(BCP)策定・改定・評価・訓練・教育支援、ISO認証取得支援、全社的リスクマネジメント(ERM)構築・運用・評価支援などをさせて頂いています。危機管理・リスクマネジメントは、会社としてどうするかという経営判断になりますので、社長・役員、経営企画などの部門、また人命や施設保護という観点で総務関連部門に対して提案する機会が多いです。

前職は人材派遣会社の営業職でした。転職のきっかけは、東日本大震災です。多くの企業が震災リスクへの対策が不十分で、サプライチェーンが分断され、サービス提供が停止しました。結果として、業績が悪化し、派遣切りされて悲しむ人を見て、雇用側である企業がリスクマネジメントを実施していれば、事業は継続され、多くの雇用が守れたかもしれないと考え、危機管理・リスクマネジメントのコンサルタントにキャリアチェンジしました。

-- APMP日本支部を知ったきっかけ、会員になろうと思った理由を教えてください。

キャリアチェンジし、前職とは異なる価値を、異なる相手に提案する中で提案力に課題を感じていました。提案書作成のために徹夜する日も多かったです。

リスクマネジメントは経営戦略であることから、経営の理解と経営層とコミュニケーション力を向上させるためにグロービス経営大学院に通う中、プロポーザルマネジメントの普及に向け活動していた式町さんと出会い、自分の提案に対する課題解決だけでなく、自社にも役立つ仕組みだと感じ、APMP日本支部へ加入しました。


-- 会員になって得られるメリット・ベネフィットを教えてください。

提案活動に従事しているさまざまな方々と接し、他社の成功事例、失敗事例を学べることが最大のメリットです。また、ボードメンバーとして日本支部の活動の企画に関わられることが楽しいです。自身で企画したイベント等を通じて、会員のみなさんが成長し、喜ぶ姿を見れるのはとてもうれしいです。

-- APMPから学んだことで、実務で取り入れていることはございますか?

私は、エグゼクティブサマリーを一番活用しています。自分が提出したエグゼクティブサマリーを、お客様が役員会や他の社内説明で毎回使っていると知り、大きな効果を実感しました。

提案の初期フェーズで、提案内容のドラフトとしてのエグゼクティブサマリーを作り、お客様に確認し、期待する方向と合っているか確認します。更にこれを進化させて、提案の骨子やストーリー、メッセージが期待レベルと合っているかを3回程の確認を重ねて、エグゼクティブサマリー、提案書を完成させます。

確認を通じて、お客様が目指すビジョン・方針と提案内容を紐づけることで、窓口の担当者、その上司、経営にも伝わる提案ができると考えます。

-- APMPの学びを実務に活かしてどのような成果がありましたか?

APMPで学んだノウハウを実践することで、以前に比べて提案書作成にかかる工数の4割くらいは削減できたと感じています。もともとダメダメだったからですけどね(笑)

-- APMPの学びを今後どのように活かしていきたいですか?

今一番に考えているのは、若手の育成です。今の若手は、しっかりと知識を伝えれば、実践できます。守破離の考え方で、こういう仕組みがあるよと教え、成功体験を通じて経験を積み、成長して貰える様に取り組みたいです。

また、かつて自分が転職した際に、家に帰れない日もあり、妻から「あなた大丈夫?」と言われたことがありました。当時のような状況にならないよう、生産性を向上させ勤務時間を短縮し、家の掃除や子供との時間が増えました。これからはもっと生産性を上げて、苦労をかけている妻に「気分転換に遊びに行ってこい!」といつでも言える様になりたい。そう思っています。

-- 会員の方、これから会員になろうとしている方へのメッセージをお願いします。

こんな良い仕組みがあるのに、APMPやプロポーザルマネジメントの存在を知らないのは勿体無いです。提案業務について、多くの方が我流で取り組んでおり、残業や徹夜が常態化している方も少なくないのではないでしょうか。もし、困り果てている人がいらっしゃったら、試しにAPMP日本支部の勉強会やイベントへ来てください!

提案の進め方を体系的、かつ分かり易く指導出来る人は少ないと感じています。ご自身の勘と経験を説明する方はいますが、APMPの仕組みほど、わかりやすくかつ体系化された仕組みは少ないのではないでしょうか。

良い提案ができれば、お客様に喜んで頂けます。勝率が上がれば皆様の組織も潤います。皆さんが良い提案ができることで、周りの大切な人との時間が増えることを強く願っています。

--林さん、お忙しいところ誠にありがとうございました。いつも日本支部を盛り上げていただき感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。